石川県加賀市の山代温泉観光協会(萬谷正幸会長)はこのほど、令和への改元を機に、「令和―山代八景」を選定した。今後、案内板の設置や街歩きコースの提案、スマートフォンを利用したスタンプラリーなどで広くPR、認知度を高める方針だ。
八景は住民や観光客、次世代を担う山代小学校の4~6年生へのアンケートを基に選んだ。1993年には「平成―山代八景」を選定したが、その後新たな見どころも増えたことから見直したという。
選ばれたのは、「古総湯」「薬王院温泉寺と五輪塔」「服部神社(季節の風景・山代大田楽)」「足湯と源泉の湯けむり」「魯山人寓居跡 いろは草庵」「紅柄格子の街並み」「九谷焼窯跡展示館」「萬松園と八十八ケ所めぐり」。
また、新たに「湯の曲輪と総湯」「九谷焼」「明覚上人とあいうえお」「女生水・男生水」「菖蒲湯祭り」を山代歴史文化遺産として制定した。
観光協会は「八景はお勧めのスポットであるのに対し、文化遺産は歴史の中で昔から続いており、次世代にも大切に受け継いでいきたい場所や事柄」と話している。
令和八景の一つ、古総湯